民事訴訟手続に関する条約等の実施に伴う民事訴訟手続の特例等に関する法律¶
民事訴訟手続に関する条約等の実施に伴う民事訴訟手続の特例等に関する法律(昭和四十五年六月五日法律第百十五号)
最終改正:平成二三年五月二五日法律第五三号
第一章 総則(第一条)
第二章 民事訴訟手続に関する条約の実施
第一節 通則(第二条―第五条)
第二節 文書の送達(第六条・第七条)
第三節 司法共助の嘱託(第八条・第九条)
第四節 訴訟費用の担保の免除等(第十条―第二十二条)
第五節 訴訟上の救助(第二十三条)
第三章 民事又は商事に関する裁判上及び裁判外の文書の外国における送達及び告知に関する条約の実施(第二十四条―第二十九条)
第四章 雑則(第三十条・第三十一条)
附則
第三条
民訴条約に定める文書の送達及び証拠調べその他の裁判上の行為について、同条約の締約国である外国(以下この章において「外国」という。)の当局の嘱託があつたときは、裁判所は、これについて法律上の補助をするものとする。
2
法律上の補助をする裁判所は、所要の事務を取り扱うべき地を管轄する地方裁判所とする。
2
前項の証明書の作成事務は、裁判所書記官が取り扱う。
第九条
外国の当局の嘱託により証拠調べその他の裁判上の行為をするに際し本邦の裁判所がした裁判については、当該裁判所を受訴裁判所とみなして不服申立てに関する民事訴訟法
の規定を適用する。
第十条
民訴条約の締約国に住所、事務所又は営業所を有する締約国の国民である原告は、本邦に住所、事務所及び営業所を有しないときでも、民事訴訟法第七十五条第一項
に規定する訴訟費用の担保を供することを要しない。ただし、その者が国籍を有する締約国が民訴条約第三十二条第一項の留保をしているときは、この限りでない。
2
執行認許の事件は、訴訟費用債務者が普通裁判籍を有する地を管轄する地方裁判所の管轄に属する。その普通裁判籍がないときは、民事訴訟法第五条第四号
の規定により訴訟費用債務者に対する訴えを管轄する地方裁判所の管轄に属する。
第十四条
裁判所は、前条の規定による送付を受けたときは職権で、民訴条約第十八条第三項の取極があるときは申立てにより、同条約第十九条第二項1、2及び3に掲げる事項について審理し、執行認許又は執行不認許の決定をしなければならない。
2
前項の請求に関する事務は、裁判所書記官が取り扱う。
第三章 民事又は商事に関する裁判上及び裁判外の文書の外国における送達及び告知に関する条約の実施
第二十五条
送達条約に定める文書の送達について、同条約の締約国である外国(以下この章において「外国」という。)の当局又は裁判所附属吏の嘱託があつたときは、裁判所は、これについて法律上の補助をするものとする。
2
第三条第二項及び第四条の規定は、前項の場合について準用する。
2
第七条第二項の規定は、前項の証明書の作成について準用する。
第二十八条
外国においてすべき送達条約第十五条第一項の文書の送達については、同条第二項(a)、(b)及び(c)に掲げる要件が満たされたときに限り、民事訴訟法第百十条
の規定により公示送達をすることができる。
附 則 抄
(施行期日)
1
この法律は、民訴条約及び送達条約が日本国について効力を生ずる日から施行する。
(経過措置)
2
この法律は、この法律の施行前に生じた事項についても適用する。ただし、この法律の施行前に生じた効力を妨げない。
附 則 (平成八年六月二六日法律第一一〇号) 抄
この法律は、新民訴法の施行の日から施行する。
附 則 (平成一五年七月一六日法律第一〇八号) 抄
(施行期日)
第一条
この法律は、公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。
附 則 (平成二三年五月二五日法律第五三号)
この法律は、新非訟事件手続法の施行の日から施行する。